フリーダムすぎて色々不安になる国 ウクライナへ行ってきた

コチラの記事が、SPOT主催の思い出の場所記事コンテストで特別賞を受賞しました。

 

みなさんは、自由な国と言ったらどこを思い浮かべますか?

 

おそらく、多くの人がアメリカを思い浮かべるのではないでしょうか。

 

しかし、世の中には自由の国アメリカを驚愕させるほどフリーダムな国があります。

 

それは、、、

 

ウクライナです。

 

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去年の5月、私はウクライナに行ってきました。そして、日本ではありえない経験の数々に「色々フリーダムすぎやろ…」と驚かずにはいられませんでした。

 

装甲車に乗って街を爆走したり・・・

原発事故で隔離されたゴーストタウンを巡ったり・・・

 

とにかくフリーダム過ぎて心配になっちゃう国ウクライナの魅力を、私のウクライナ旅行を振り返りながらお伝えします。

 

 

 

ウクライナってどんな国?


ウクライナは、ヨーロッパとロシアの中間あたりに位置する東欧の国です。この絶妙な位置にあるせいで、ロシアとEUの揉め事に何かと巻き込まれがちです。かつてはソビエト連邦の構成国でしたが、ソ連崩壊に伴い新たな国家ウクライナとして独立しました。

 

日本では、原発事故のあったチェルノブイリがある国として有名です。他には、ロシアの代名詞的存在として有名なボルシチやコサックダンス。実は、どちらもウクライナが発祥です。

 

ヨーロッパではロシアに次ぐ国土を誇り、自然も歴史も豊富で数多くの観光スポットがあります。世界遺産になっている旧市街などの歴史的建造物から、SNSで話題になった線路を覆う「愛のトンネル」など、日本ではメジャーではありませんが、幅広い観光が楽しめます。

 

2014年には、ウクライナに属するクリミア半島を巡りロシアと対立していたため、あまり治安が良くないイメージを持っている人も多いかもしれません。実際は、クリミア半島周辺以外の地域は特別治安が悪いわけでは無いので、スリなどに注意していれば問題ない治安環境です。

 

 

 

人生初の飛行機へ乗るはずが・・・

 

日本からウクライナへの直行便は出ていないため、ヨーロッパや中国を経由する必要があります。今回の旅では日本→フランス→ドイツ→チェコ→ウクライナ→中国→カザフスタン→日本という順番で各国を巡る予定だったため、まずは東京からフランスのパリへと向かいます。

 

今回の旅のメンバーは私・兄・友人の3人。成田空港で集合し、早々に出国審査を済ませた後、搭乗まで余裕があるので搭乗ゲート近くのうどん屋で腹ごしらえ。

 

25歳で飛行機初体験となる私は、想像以上に高い値段にビビりながら麺をすすります。空港内の飲食店ってなんであんなに割高なんですかね。

 

うどんを完食し、いよいよ搭乗ゲートへ。搭乗時刻までは15分くらいでしょうか、そんなに余裕があるわけでもないのに、なぜだか他の乗客の姿が見当たりません。もう時間的には並んでいたっていいはず・・・

 

搭乗カウンターにいたCAさんにチケットを見せ、搭乗カウンターが間違っていないか確認。そして、私たち3人はようやく気がきました。

 

搭乗時刻はとっくに過ぎていたということに。

 

値段にビビりながら麺をすすってた、あのへんの時間が搭乗時刻だったということに。

 

本来搭乗ゲートで並んでなきゃいけない時間に、私たち3人は、そのゲート近くのうどん屋でうどんをすすっていたのでした。

 

なぜこんな事になったのか?実は、チェックインをする際に搭乗時刻が変更になっていました。その事自体は、チェックインカウンターで説明されていたので、私たちもしっかり理解しています。それどころか、説明してくれたお姉さんは親切に、変更後の時間をペンでグルグル丸で囲み、矢印で強調までしてくれていたので、間違えようがありません。

 

では、何故こんな事になってしまったのか?

 

実は、グルグルマーキング&矢印ピックアップされていたのは、変更後の搭乗時刻ではなく、変更後の出発時刻だったのです。

 

なぜだ・・・

何故なんだお姉さん・・・

そっち注目しちゃいけないほうじゃん・・・ 

 

 

飛行機乗れないんですか?とCAさんに詰め寄るも、

 

「あの飛行機ですので・・・」

 

そう言いながらノロノロ方向転換して滑走路へ向かおうとしている飛行機を指差されました。

 

自分が乗るはずの飛行機を窓から眺めて見送るという状況は、なかなかシュールで笑えてきます。皆さんも試してみてください。

 

 

 

なんとかウクライナへたどり着く

 

本来ならパリへと向かう飛行機に乗っているはずの私たちは翌日、北海道行きの飛行機に乗っていました。

 

自分たちが乗るはずだった飛行機をお見送りした後、友人が懸命に変わりのチケットを探してくれ、本来ならパリ→ドイツ→チェコ→ウクライナと巡るはずだったところを、東京→北海道→韓国→シンガポール→チェコ→ウクライナと、なんとか予定していた旅行行程をチェコから始められる道筋をつけてくれたのです。

 

パリの代わりに成田空港のソファで1泊、ドイツの代わりにソウル空港のソファでもう1泊。計4本の飛行機を乗り継ぎチェコに到着しました。ようやく予定していた旅行をスタートすることができます。旅行をなんとか復活させてくれた友人にはほんとに感謝しか無い… チェコでの旅行を楽しんだ後、いよいよウクライナへ降り立ちます。前置き長くてごめんなさい。

 

ウクライナ観光1日目は、空港からそのまま首都キエフにある宿泊先へ。

 

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宿泊したマンションからの眺め

今回はAirbnbで手配した、キエフの大通り沿いのマンションに宿泊。3泊4日ここに滞在します。Airbnbなどのシェアリングエコノミーサービスをうまく活用すれば、普通のホテルよりも格安で泊まることができるうえ、キッチンやランドリーが備わっている部屋も多いので、滞在費を抑えたい方にはオススメです。

 

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キエフの大通りは人が多く賑わっていました。オシャレで美しい町並みも魅力的のですが、ここに来るとそれ以上に驚かされることがあります。それは・・・

 

美女がとにかく多くてビビる。

 

何だこの国は。モデルみたいな人があっちこっち歩います。私は、夏目漱石がロンドンに留学した際の日記に書かれていた一文を思い出さずに入られませんでした。

 

「往来に向ふから背の低き妙なきたない奴が来たと思へば我姿の鏡にうつりしなり、我々の黄なるは当地に来て始めて成程と合点するなり」

 

ここに来ると漱石と同じ気持ちになれます。とにかく美男美女が多すぎる。

 

それもそのはず、ウクライナは世界一美女の多い国として有名で、美しすぎる検事として日本でも有名になったポクロンスカヤ検事総長もウクライナ人です。

 

この体験をするだけでもウクライナに来る価値があります。観光地に行かなくても、街を歩いているだけで十分満足できてしまうポテンシャルを秘めている国ウクライナ。美女だけでなくイケメンもたくさんいるので、男女問わず一度は訪れるべきです。

 

 

 

コスパ最強 スーパーグルメ

 

夜はスーパーに買い出しへ。お金のない私たちにとってレストランは高いので、宿泊先近くのスーパーでまとめて3日分の食材を買います。

 

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とにかくチーズがすごい。

適当に立ち寄った、そんなに大きくないスーパーでこの品揃え。日本のスーパーではまず見かけない光景ですね。違いがわからないけど、なんとなく美味しそうな奴をチョイスします。

 

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加工肉もすごい。

牧場とかに行くと、お土産エリアにこんな感じのコーナーがあってテンション上がりますよね。でも割と高いから、結局ふ~んって感じに眺めて終わりになりがち…

 

でも、ウクライナならその無念をはらせます。ウクライナは物価が安いですし、ここに並んでいるものはお土産ではなく日常のための食材なので、お手頃価格で購入できます。

 

ソーセージ?ウィンナー?はたまたサラミ?カルパス? 違いはよくわからないけど、なんとなく美味しそうな奴を購入。

 

そして、、、

 

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最高じゃん。

 

最高でした。

 

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お試しで買ったカルフォルニアロールは、高かったくせに全然美味しくなかったです。

 

 

 

チェルノブイリ原発見学ツアー

 

2日目は、あの有名なチェルノブイリ原発へ行きます。1986年に原発事故が発生し、放射能汚染のため原発周辺は立ち入りが厳しく制限されていましたが、5年ほど前から周辺の街や原発を見学するツアーが開始され、今では世界中から多くの人が訪れます。

 

特にここ最近は、アメリカやイギリスで放送されたドラマ『チェルノブイリ』の影響でツアー希望者が急増しているそうです。原発事故の被害を抑えようとした人々の姿が克明に描かれたこのドラマは世界各国で称賛の声を集め、チェルノブイリ原発は改めて世界中から注目されることとなりました。

 

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首都キエフからツアーバスに乗りチェルノブイリへ。到着するまでの間、ツアーに参加するにあたっての注意事項を説明されます。ツアー中はなるべく舗装路を歩き、苔やキノコは汚染されてるから触れるなとのこと。なんというか、それは一般に開放していいレベルにまだなってないんじゃないかとか色々不安になってきますが、そんな人用に有料でガイガーカウンターのレンタルもされていました。色々すごいなこの国は。

 

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まず向かったのは、チェルノブイリ原発から数キロ離れたところにある街プリピャチ。原発事故の際に住民は避難し、それ以降は街全体が廃墟となっています。原発事故で汚染し、住人を強制退去させた町を観光資源化するなんて日本じゃ考えられませんね… 隔離エリアの入り口では軍の人が立っており、ツアー参加者は全員パスポートを見せてから中に進みます。

 

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この町には病院や映画館、学校やビルなど建物が沢山建っていますが、今やみんな廃墟になって草木に覆われています。ただ、ツアーのバスが往き交い、ガイドに連れられてツアー客が練り歩いているので、ゴーストタウンという風情はあまりありません。事故によって隔離された街が、まるで人気の観光地のような有り様になっている現状には色々と思うところがありますが、人類史上最悪の原発事故を後世に伝えてゆくには、多くの人に現場を見てもらうことも必要なのかもしれません。 

 

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次に向かったのは、プリピャチで最も有名な施設である遊園地。この遊園地は開園の直前に原発事故が発生したため、一度も営業しないまま現在のような姿になってしまいました。


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コチラは空中ブランコ。座席部分の板は腐り落ち、パイプだけになっています。

 

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ガイガーカウンターをレンタルした人は、遊具や植物、水たまりなどいろいろな場所にカウンターをかざし線量を計測していました。どうやら場所によってだいぶ放射線量が異なるようです。スマホ片手にポケモンGOやるような感覚で、ポケストップではなくホットスポットを探す体験ができちゃうなんて…

 

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遊園地から少し行ったところには、サッカースタジアムが。

 

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一見するとただの森のようですが、実はスタジアムのグラウンド部分です。長い年月をかけ、自然へと戻ってしまっています。

 

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 再びバスに乗り、少し移動すると大きな鉄塔のような構造物が。

 

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実はコレ、敵国の飛行機を索敵するためのレーダーだそうです。西側諸国との対立が深かった時代には、このレーダーを稼働させ、警戒にあたっていたようです。

 

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高さも横幅も相当な大きさで、全景を収められませんでした。

 

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次に原発へと向かいます。こちらはチェルノブイリ市の入り口にあるモニュメント。絵は科学技術による明るい未来を描いたものでしょうか。事故により、来たるべきユートピアは幻となってしまいました。

 

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奥に見える白いドームのようなものが、事故後新たに作られた石棺です。事故のあった原発をまるまる覆い、放射能が漏れるのを防いでいます。それでもこのあたりは他の場所よりも放射線量が高いようで、他のツアー客がレンタルしたガイガーカウンターからは警告ブザーが鳴っていました。すごいところに来てしまった。

 

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お昼ご飯は入り口に放射線量測定器がある食堂で頂きます。ちなみに、地面に座ったりして放射能を吸着してしまった場合、汚染されたズボンや靴をこの場で廃棄させられるそうです。実際に過去にあったそうですが、廃棄させられた人、どうやって帰ったんだろう…

 

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今も原発を廃炉にする作業が続いており、本来この食堂は作業員のために作られた場所のようです。しかし、今ではツアー客が長い行列を作っています。

 

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原発施設の入り口にはお土産屋さんがありました。ポストカードやガスマスク、写真集などが売られています。人類史上最悪の原発事故が起きた街をそのまま観光地化し、おみやげコーナーまで設けてしまうとは、流石に驚きを隠せませんでした。放射線量についても、ところどころ線量の高いホットスポットが点在している状況を逆手に取り、ガイガーカウンターのレンタルをしてしまうなんて、ちょっと日本では考えられませんね。

 

ただ、ガイドの方は街を巡りながら事故に関する説明をしてくれるので、原発事故について深く学ぶことができるのは確かです。アウシュヴィッツ収容所や広島の原爆ドームのように、より多くの人が原発事故について考えるきっかけになるのならば、学びの場として観光地化するのはアリなのかもしれません。ホットスポット探しをコンテンツ化するのはぶっ飛び過ぎだと思いますが。

 

 

 

装甲車体験搭乗ツアー

 

皆さんはマニュアルの車に乗ったこと、ありますか?

 

最近はオートマ車ばかりで、マニュアル車に乗る機会は殆どなくなってしまいましたね。私は一応マニュアル免許を取得したのですが、引っ越しする際にレンタルした軽トラを一度運転しただけで、それ以降はマニュアル車を運転する機会はありませんでした。

 

しかし、このウクライナに来て久々にマニュアル車の運転を経験することができました。

 

コレです。

 

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装甲車です。

 

教習車→軽トラの次に運転するマニュアル車が装甲車になるなんて思いませんでした。ということで、3日目は装甲車体験搭乗ツアーに参加します。

 

ツアーガイドにホテルから車で送迎してもらい、何故かガソリンスタンド脇に車を止めたと思ったら、普通に装甲車が給油してたのでビビりました。

 

てっきり、私有地の限られた敷地内を走るもんだと思っていたので、町中のごく普通のガソリンスタンドで対面することになるとは思わなかった…

 

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ここで装甲車にツアーガイドと一緒に乗り込み、ガソリンスタンドの近くにあった、林の中にある練習コースっぽいところで停車します。

 

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今回のツアーでは、装甲車に乗るだけでなく運転も体験可能です。一人づつ運転席に乗り込み、助手席からインストラクターのおっさんにサポートしてもらいながら、このオフロードコースを運転していきます。

 

本当はキャタピラで走る戦車に乗りたかったのですが、戦車はツアー代が1人4万円くらいするのでこの装甲車で我慢しました。お金を払えば戦車を運転させてくれるとか、色々ぶっ飛んでますね。

 

この青い服を着たインストラクターのおっさんは2人いるのですが、いったいどういった立場の人なんでしょう?戦車や装甲車を民間で所有しているとも思えないし、肩に階級章みたいなものがついてるので、おそらく軍に属している人だと思うのですが、とにかく2人共、びっくりするほどかったるそうにしていました。

 

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いよいよ私の番がやってきます。運転席上部のハッチから、座席へと降ります。乗り降りするのも一苦労、そして椅子がめちゃくちゃ固い。運転席にはたくさんスイッチがありますが、運転の際に操作させてもらえるのは、ハンドル・アクセル・クラッチのみです。

 

助手席の座っているインストラクターのおっさんから、ジェスチャーと英語で説明を受けます。どうやら右手でアクセル、左手でクラッチを表現しているようです。英語はほとんどわからないため、頼りになるのは手のジェスチャー。初めて運転する装甲車のレクチャーがジェスチャー頼りなんて不安すぎる。

 

恐る恐るアクセルを踏み込みます。うう、かたい・・・。すこ~しづつアクセルを踏み込んでいると、エンジン音を唸らせながら、ゆっくりと車体が動きます。

 

よろよろ進み始めると、すぐにクラッチを踏み込むように指示が。指示通りクラッチを踏むと、助手席に座っていたおっさんがギアを2速に変えます。速度が徐々に上がってきて怖いので、様子を見ながらすこ~しづつアクセルを踏み込んでいると…

 

「ACCELERATION!!!!」

 

めっちゃ怒鳴られました。

 

もっとアクセルを踏まなきゃいけないらしい。おそらく、ギアを2速に入れてからはある程度のスピードを出し続けないとエンストしてしまうのでしょう。でも、こちとらマニュアル車なんて教習車と軽トラしか乗ったこと無い人間です。いや、どんな人間だって、いきなり装甲車にのったらまずは様子見でソロソロ行きたいじゃないですか。アクセルベタ踏みなんて怖すぎる。

 

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運転席に乗るまでは意識してなかったのですが、よくよく考えると装甲車ってフロントガラスがないんですよね。左右も窓が一切なく、図体がでかいわりに、正面の小さな窓からしか外の様子がわからない。そのため、めちゃくちゃ運転がしづらいのです。それに加え、車高も高いし、曲がり方もかなり独特。カーブのためにハンドルを切ると、前の4つのタイヤが全て傾くため、普通の4輪車とは異なった挙動をします。だから、ゆっくり走っていても、普通にコースアウトして木に突っ込みそうになる。それなのに…

 

「ACCELERATION!!!!」

 

めっちゃ怒鳴られます。何回も。

 

慣れてくると、凸凹の道を難なく進んでゆく飛び抜けた走破性が病みつきになってきます。このどんな道でも乗り越えてゆく頼もしさは、普通の乗用車では味わえません。

 

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3人全員が運転の体験をし終えると、今度は、装甲車の上に私たちを乗せて林を爆走してくれます。軽トラの荷台に乗るのと違って、装甲車の天井部分に乗るので結構怖い。結構なスピードだしてくるし、左右からは伸びた木の枝が容赦なく顔にアタックしてくるし、普通に上に5人乗った状態で公道走ってるし、色々フリーダムすぎる。
 

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そのまま高速道路に入り、街を爆走してくれました。流石に高速道路に入るときには装甲車の中に入るように言われましたが、スピードが出てるのでハッチから頭を出すだけでもなかなかのスリルが味わえます。
 

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仕事中だろうと暇さえあればタバコを吸っている軍?のおっさん
その後は元のガソリンスタンドに戻り、装甲車体験搭乗ツアーは終了。
 
世界広しといえども、装甲車で街をドライブしたり、運転したりできちゃう国はそうないでしょう。戦車や装甲車まで観光資源にしてしまうウクライナのおおらかさには、とにかく驚かされます。
 
このあとは、ツアーガイドに連れられレストランへと行きました。その道中、高速道路から見える林にジャンボジェット機が横たわっていたのですが、ガイド曰く、「誰がどうやってあそこに持ってきたのか誰にもわからない。いつの間にかあそこに捨ててあった」とのことでした。飛行機がポイ捨てされる国、ウクライナ。すごすぎる。
 
 
 

フリーダムすぎる市場へ

 

4日目は、地下鉄に乗って市場へ行きます。向かう先はメトロ1号線の終点駅、Lisova駅。首都キエフには、地下鉄に乗るための地下通路への入り口が色んな所にあるので、ちょっとした移動にも便利です。

 

ただ、日本の地下鉄みたいにパッと乗れません。というのも、地下鉄の駅を核シェルターとしても利用できるようにするため、首都キエフの地下鉄は世界一深い場所に作られているのです。そのため、駅に降りるまでが地味に大変。もちろん、エスカレーターはあるのですが…

 

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長すぎて先が見えません。

 

そしてスピードが速い。乗るときちょっとビビるくらい早いのですが、とにかく全長がとんでもなく長いので、下までなかなか到着しません。ぐんぐん地下深くまで潜っていくので、地下の秘密基地に向かうようなワクワク感を味わえます。

 

エスカレーターの間に等間隔に並んでいる照明には広告が貼られていました。色々なポスターが次々とやってくるので見ていて楽しい。

 

地下鉄に乗車し、首都キエフから30分ほどでLisova駅に到着します。

 

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Lisova駅を出たところ。駅周辺にはトラムのターミナルやバス停もあり、多くの人が行き交っています。

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駅を降りると、大きなアーケードの中にいろいろな食品を扱っているおしゃれな市場があるのですが、そのアーケードを抜けた先にも市場があります。それは、、、

 

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トラムの線路ギリギリに展開している、野良市場です。

 

先ほどのオフィシャルな市場と違い、フリーマーケットみたいに各々が勝手にお店を開いています。並んでいる商品は野菜・果物・お花・植物など。机やパラソルでしっかり設営されているお店から、シートを引いて商品を並べただけの簡易なお店まで、多種多様なお店が線路にそってかなり奥の方まで連なっています。やっぱり手前のほうが奥より売上が良かったりするんですかね?おそらく、毎朝場所とり合戦が繰り広げられているのでしょう。

 

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それにしても、、、

 

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ギリギリすぎじゃない?

 

トラムのターミナルが近くにあるので、ひっきりなしにトラムが行き交います。それも結構なスピードで。しかしお客さんは慣れているのか、みんなギリギリまで避けないし、なんならトラムも減速しようとしない。

 

線路脇で勝手にお店広げてるのもすごいし、それを許しちゃってるのもすごい。日本では考えられないフリーダムっぷりですね。

 

ここにはトラムのターミナルの他に、バスターミナルもあったのですが、、、

 

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バスターミナル沿いの道路にも野良市場が。

トラム線路脇の野良市場同様、かなり奥まで続いています。

 

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道路の両サイドにパラソルや段ボール箱が所狭しと並んでおり、その間を大型のバスがターミナルに向かって行き交います。買い物客も大勢いるので、人、バス、車、屋台が道路に溢れかなりのカオスっぷり。

 

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 商品は野菜や果物など食品が中心。この机なんかは、毎回撤収してるのだろうか…

 

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中には机もパラソルも使わず、そのまま地面において販売している人も。個人個人が好き勝手に出店しているので、多種多様なお店があり見ていて楽しい。

 

そんな個性的な店が連なる野良市場でも、一際異彩を放っていたお店がありました。それが、コチラ。

 

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ブルーシート・オンザ・肉塊

 

常温直置きです。フルーツとか野菜と同じスタイルで肉塊を売っちゃっています。賞味期限とか生産地とか、そういった情報は一切なし。己の目で見て新鮮かどうか判断しろということなんでしょう。他にもこのスタイルで肉塊を売っているお店が結構ありました。ここではスタンダードな売り方なのか…

 

それにしてもかなりの出店数で、お客さんも歩道に収まりきらないくらいです。まるで縁日の屋台のような活気にあふれていました。昔は日本の商店街もこのくらい活気があったのでしょう。大型スーパーやショッピングモールの出店によって失われてしまった、個人商店が賑わっていたかつての日本の情景がここにはありました。ちょっと日本とは異なる部分もありましたが。

 

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市場周辺では、旧ソ連国の国民車LADAをたくさん見かけました。カクカクしていて無骨だけどかわいい。「すぐに壊れるけどシンプルだからすぐに治せる」という理由で、今も旧共産圏の国々で愛用されています。


ウクライナでも、ものすんごくオンボロだったり、ナンバーが付いてなかったり、色々不安になるLADAが街中を走っていました。車検とか無いのかこの国は。

 
 

まとめ

 
ウクライナのフリーダムっぷり、堪能していただけたでしょうか。
 
装甲車に乗って街を爆走したり、ガイガーカウンター片手にゴーストタウンとなった街を巡ったり、他の国ではできないような稀有な体験が、この国では普通にできてしまいます。
 
また、ヨーロッパとロシアの中間に位置しているため、ヨーロッパのようなオシャレな洋風の建物がある一方で、旧ソ連時代に建てられた荘厳なスターリン様式のビルがあったり、ヨーロッパでは見かけないキリル文字があったり、旧共産圏独特のエキゾチックな情景を体験することができます。
 
何かとおおらかな気風に驚くかもしれませんが、その寛容さに身を委ねてみれば、あなたもウクライナの魅力にどっぷり浸かることができるでしょう。

 

 

 

日本で暮らす私にマスク転売を非難する資格はあるのか?

 

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マスク、全然無いですね。

 

私は重度の花粉症なので、マスクが無いとかなり困ります。鼻からはサラサラな鼻水が溢れ続け、眼球は歯ブラシでゴシゴシしたくなるくらい痒くなります。

 

3月10日、政府はマスクを取得価格より高値で転売する行為を禁じる閣議決定をしました。

 

世間ではマスク転売が猛烈なバッシングを受けており、このマスク転売禁止令も反対してる人はあまり居ないようです。

 

自分もこのマスク転売禁止には賛成です。でも、マスク転売そのものについては、非難する気にはなれません。

 

ネットの一部では、マスク転売は非難すべき行為なのか?という議論が行われています。経済的自由主義やリバタリアニズム的な観点から、必ずしも非難するような行為ではないという人もいれば、人命に関わるような危機的状況において、利益の追求を優先するような行為は倫理に反すると言う人もいます。

 

個人的には、マスク転売は非難すべき行為なのか?という点よりも、マスク転売を非難する資格が、はたして日本で暮らす私にあるのか?という点が気になっています。マスク転売が悪事かどうかの話はここではしません。

 

 

 


今マスクが手に入らない原因は、言うまでもなくコロナウイルスの流行にあります。コロナによりマスクの需要が高まり、供給が追いつかない状態です。

 

よく転売ヤーのせいでマスクが買えないという人がいますが、今マスクが買えないのは、供給量を遥かに上回る需要があるからといったほうが正しいでしょう。転売ヤーが居ても居なくても、世の中のマスクの数は変わりません。変わるのは、マスクの値段です。

 

仮に転売屋が一切居なかったとしても、今回のマスクのように欲しい人が多すぎると、マスクを買えるのは一部の人間だけです。この場合、マスクを買えた人と買えなかった人の差は、「他の人より早く店に行けたかどうか」になります。

 

ところが、転売屋によってマスクを買い占められると、マスクを買えた人と買えなかった人の差は、「他の人より多く金を払えるかどうか」になります。

 

朝早くから並ばなければ手に入らない数量限定グッズ、当選倍率が高いプラチナチケットなども同様で、本来なら先着順や運が入手できるかどうかを左右しますが、転売屋が買い占めると、全てが札束の殴り合いへと変化します。

 

転売ヤーが社会悪とされる一番の理由がこの部分でしょう。多くの人が、「転売ヤーがいるとお金を持っている人しか入手できない」と非難します。とくに、今回のような命に関わる品の場合はことさらです。

 

しかし、「お金を持っている人しか入手できない」ことを非難する資格が、はたして私たち日本人にあるのか…

 

「自動車は環境に悪いから使用するべきじゃない」という人が車に乗りまくってたらおかしいように、「お金を持っている人しか物を手に入れられないのはおかしい」という人は、そのとおりの行動をしていなければ、主張と行動が矛盾してしまいます。

 

そこで、私たち日本人は世界的に見てどのような生活をしているかを、昔チェーンメールとして流行した「世界がもし100人の村だったら」で考えます。懐かしいですね、チェーンメール。

 

 

 

仮に世界が100人の村だった場合、村人100人の1日の収入は下記のようになります。


1人が90ドル以上(1万円~)
6人が50~90ドル(5560円~1万円)
9人が20~50ドル(2200円~5560円)
13人が10~20ドル(1100円~2200円)
56人が2~10ドル(220円~1100円)
15人が2ドル(約220円)以下
https://www.youtube.com/watch?v=QFrqTFRy-LU

 

村1番のお金持ちの収入は1日1万円以上、2~7番目は1日5560円~1万円となっています。

 

国税庁の民間給与実態調査によると、2019年における日本人給与所得者の平均年収は441万円になります。ちなみに中央値はだいたい360万円~370万円辺りだそうです。つまり、中央値で考えてみても、一日当たりの収入が1万円はあることになります。

 

つまり、仮に世界が100人の村だった場合、一般的な収入の日本人は、村で2番目くらいの金持ちであると言えるでしょう。フリーターの場合でも、上位5位に入りますから、なかなかの金持ち国家です。

 

考えてみてください。村で2番目の金持ちが、そのとてつもない額の収入で村で2番目に裕福な暮らしをしている人間が、「お金を持っている人しか物を手に入れられないのはおかしい」と言っていたら、他の村人たちはどう思うか。

 

村で2番目に裕福な日本人は、下位15人の村人達の年収よりも高い金額の携帯電話を、中高生が持っています。

 

村で2番目に裕福な日本人は、下位15人の村人達が1日で稼ぐ金額を、部活帰りにコンビニでファミチキ買うのに使います。

 

村で2番目に裕福な日本人は、途上国の子どもたちの命を奪うはしかの予防接種用ワクチン1500回分の金額を、娘にSwitchを買ってやるために使います。

 

村で2番目に裕福な日本人は、こう言います。「日本終わった」「日本人は貧しくなった」「お金を持っている人しか物を手に入れられないのはおかしい」と。

 

 

 


私たち日本人は、あまりにも歪に偏った経済格差の富める側に属しています。「お金を持っている人しか入手できない」という資本主義システムと、お金という圧倒的な力を最大限利用し、自分や、家族や、大切な人との豊かな生活を手に入れているのです。

 

お金を持っている人しか物を手に入れられないのはおかしい?それじゃあ、物やサービスを手に入れる必要条件をお金から先着順や抽選制にしたらどうなるか――

 

そうなった瞬間、私たちは圧倒的に不足している食料や水を、地球上の77億人と奪い合うことになります。行列の先頭集団に入れないと、抽選に当たらないと、その日食べるものもありません。家に帰っても、水道もなければ電気もつかない可能性が高いです。抽選に運良く当たり、iPhoneを手に入れたとしても、目の前の栄養失調で死にそうな子供のために、iPhoneを売って食料を買うこともできません。


別に、こんなに不公平な世界はおかしいとか、ユニセフにもっと募金しようとか、そういうこと言うつもりはありません。

 

「金を持つ人しか物を買えない」というシステムを利用して裕福な暮らしをしている自分が、同じシステムを利用して稼いでいる転売屋を非難する資格がはたしてあるのか。そこがモヤモヤしています。

 

自分も転売屋も、自分たちの生活を豊かにするという利己的な理由でこのシステムを利用しています。どこに違いがあるのか。他人に迷惑をかけているかどうか?

 

転売屋が居てもマスクの数は変わりません。お金を持っている人は相変わらずマスクを買うことができます。コレを迷惑だから平等にマスクを分配しろと言った途端、日本人は自らの資産を分配する側になってしまいます。

 

「お金がある人しかマスクを買えないなんておかしい」と思うのなら、「お金がある人しか食料を買えないなんておかしい」と最貧国の人達に言われたら食料や金銭を彼らに渡すのか?

 

「お金がある人しかマスクを買えないなんておかしい」と思うのなら、「お金がある人しか学校に行けないなんておかしい」と最貧国の人達に言われたら、自分の大学の学費を彼らに渡すのか?

 

自問自答してみますが、もちろん答えはNOです。そもそも、まだ奨学金払い終わってないし…

 

別に、自分で稼いだお金は自分のために使えばいいと思います。1万の寿司を食ったっていいし、推しに20万使ったっていい。家族のために使ったっていいし、もちろん募金したっていい。

 

私は世界で一番、自分の事が大切です。1本10円のワクチンで救える命があると知っていても、自販機で120円のコーヒーを買います。ケチなので躊躇はしますが。

 

それどころか耳かきされるのが好きな私は、1時間6500円の耳かきリフレに行っています。イケメンなら彼女にタダでしてもらえる耳かきも、彼女が居ない人間がしてもらおうとすると、1時間6500円も払わなきゃいけないんですね。そう考えると、森永卓郎が提唱していたイケメン税の話も、そんなに荒唐無稽な話ではなく思えてきます。

 

この6500円という金額は、ユニセフに募金すると3つの病気から子どもの命を守る予防接種用ワクチン240回分に変わります。

 

そのことを知っていても、たまに気まぐれでコンビニのお釣りを募金箱に入れるくらいで、6500円を募金箱に入れる事はできていません。

 

マンホールに済む子どもたちのドキュメンタリーを見て、自分はなんて裕福なんだろうと、彼らはなんて不憫なんだろうと涙を流しても。6500円は募金箱ではなく、耳かきリフレの受付に渡します。私が店の女の子に膝枕耳かきをしてもらって惚けている1時間の間に、643人の子供が栄養失調で亡くなることを知っていても。

 

でも、だからこそ、「お金を持っている人しか物を手に入れられないのはおかしい」なんて、そんなことは言える立場じゃないよなあと、思うのです。

 

便器を洗うたびに思い出す、あの日のバレンタインデー

便器を洗うたび、思い出す日がある。

 

その日はバレンタインデーだった。中学2年だった僕は、友達のカッチョと一緒に、学校のトイレ掃除をしていた。

 

カッチョは小学校時代から仲が良かった友達だ。名字が僕と似ているため、名前の順で並ぶと、いつも後ろにはカッチョがいた。委員会も、給食当番も、掃除の班も、いつも一緒だった。

 

僕とカッチョは、掃除場所にいつもトイレを選んだ。トイレ掃除の定員は2人。密室であるトイレは、2人で思いっきり遊ぶのに都合が良かったから、毎回2人でトイレ掃除を選んだ。僕のクラスのトイレ掃除枠は、もはや僕とカッチョの指定席になっていた。

 

僕たちは掃除の時間になると、ブラシでホッケーをやったり、クレンザーをぶっかけ合ったり、排水口に蓋をしてトイレをプールにしたり、掃除そっちのけで遊びまくっていた。

 

来賓用だったそのトイレは、そもそも使う人間なんて殆どおらず、掃除をする前からいつもキレイだった。僕らにとって掃除の時間は、休み時間の延長みたいなものだった。

 

そんな、二人だけの時間だったトイレ掃除タイムに、ある時から邪魔が入る用になった。

 

「せんぱ~い!!」

 

そんな、甘えた声とともにやってくる彼女たち。そう、カッチョのファンだ。

 

ある時から、後輩女子2人組が来賓トイレに立ち寄り、掃除をしているカッチョに会いに来るようになった。いや、カッチョは掃除などほとんどしていないが、とにかく、要するに、カッチョという男はモテる奴だった。

 

「せんぱーい!!」「キャー///」

 

キャーである。後輩女子に対しカッチョが手をふると、彼女たちはキャーといって去っていく。漫画でよくある、「イケメンに群がる目がハートのモブ達」。まさしくあれだった。

 

色恋沙汰なんて全くなかった僕に対し、カッチョは小学校の頃から彼女がいたし、中学3年間でも何人かのと女子と付き合ったり別れたりしていた。

 

別にカッチョは、特別顔が整っているわけではなかった。勉強なんかはもう、かなり厳しい状態だった。でも、表裏がなく誰に対しても別け隔てなく接するカッチョは、皆から好かれていた。

 

いつからか、後輩女子は掃除の時間にカッチョと立ち話をするようになっていた。掃除の場所が近くなのか、早めに掃除を切り上げて寄っているのかわからないが、とにかく彼女たちが来ると、僕とカッチョのじゃれ合いが中断される。

 

その間、僕はもう、トイレの奥にある和式便器にこもって、ただ目的もなく便器とブラシを擦り合わせる作業をしていた。それくらいしかやることがなかった。

 

それまでの僕とカッチョは、お互い掃除をサボって騒いでいるガキでしかなかった。

 

粉のクレンザーを手のひらに載せ、お互いに息でフーっと吹き飛ばし、互いの髪の毛を真っ白にしてゲラゲラ笑っている。

 

似た者同士、同じように不真面目で、同じレベルではしゃげる関係。どこまでもフラットで、シンメトリーな関係。

 

しかし、後輩女子2人が来ると、そんな位置関係は一気に吹き飛んでしまう。

 

つまり、カッチョはたちまち後輩女子憧れのカッコいい王子様になり、そして、僕はと言うと、その王子様の奥でいつも便器を擦っている人、である。

 

後輩女子がきた瞬間、僕は景色の一部になってしまう。それまでカッチョと二人でどんなにはしゃいでいようとも、彼女たちが来た瞬間、歴史資料館においてある機械じかけの人形みたいに、ただただブラシを行ったり来たりさせて、便器をこすりつづけるだけの物体になる。

 

その時の光景が、目の前に便器しかない光景が、今もはっきりと思い浮かぶ。

 


 


その日は、バレンタインデーだった。

 

あの女子2人が、カッチョにチョコを渡しに来たのだ。

 

後輩がカッチョにチョコを渡している間、僕はいつもどおり便器をこすりつづけるだけの物体になっていた。

 

カッチョと後輩の話し声を聞きながら、ただただ便器をこすりつづけていた。

 

彼女たちが帰ったあと、照れくさそうにトーマスが描かれたチョコの箱を手に抱えながら、カッチョは僕に聞いてきた。

 

「今まで何回告られた事ある?」

 

僕は答えた。

 

「ないよ。」

 

カッチョは冗談だと思ったようで、「今まで一度もない事ないでしょ?」と、またまた~みたいな顔をしながら聞いてきた。

 

「いやマジでないよ。一度も。」

 

そう答える僕に対するカッチョのリアクション。その、面食らったような顔をみた瞬間、僕は理解した。

 

カッチョはいい奴だった。この問いは、自分がモテることの自慢でも、モテない僕に対する嫌味でもなく、純粋に心の底からそう思っての問いだった。

 

つまり、カッチョにとって告られるという事はごく当たり前のことで、目の前にいる人間が今まで一度も告られたことがないなんて、そんなことは想像もできなかったのだ。

 

僕はもう、悔しいとか、羨ましいとかではなく、モテる人間とモテない人間の間には「告られ」に対してこんなにも認識の違いができるのかと、こんなにも隔たりがあるものなのかと、ただただ驚いた。

 

カッチョと僕の常識は、お互いにとって予想外過ぎたのだ。

 

「告られた事なんて一回も無いよ。」

 

そう言って僕は、トイレ掃除を再開した。

 


 


2月14日。バレンタインデー。今年も、チョコを貰う相手なんかいなかった。

 

バレンタインデーになるたび思う。いつになったらカッチョに追いつけるんだろうと。

 

小学生のカッチョにはもう彼女がいて、中学生のカッチョはキスなんか当たり前のように経験しているだろう。高校生のカッチョなら童貞だって卒業してるだろうな。

 

対して26歳になった僕は、まだ小学生のカッチョにも、中学生のカッチョにも、高校生のカッチョにも追いついていなかった。

 

恋人もキスもセックスも、そんなものは、あの時、あのトイレではしゃいでる時の僕と同じで、自分とは縁のないものだった。

 

自分だけあの時のままだなあ。

 

そんな事を思い出しながら、家の便器をこすっていた。

 

カッチョは結婚して、お父さんになっていた。

便乗商法に厳しいJOCにギリギリ怒られないオリンピック応援フレーズを追求してみた

コチラの記事が、デイリーポータルZの自由ポータルに掲載されました。

 

2020年、オリンピックイヤーがやってきました。(※延期になっちゃいましたね)

 

テレビをつけても、コンビニに行っても、オリンピックに関連したキャンペーンや広告が日本を覆い尽くしています。

 

「〇〇社は東京オリンピックを応援しています。」こんなフレーズを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 

「応援しています」と言われても、見ている側としては「具体的にどう応援してるんだよ」という感想しか沸きませんが、このオリンピックに関連付けた広告は結構な効果があるらしく、毎回名だたる企業が何十億円もの金額を払って公式スポンサーの座を獲得しています。

 

そして、公式スポンサーとなった企業のみが、オリンピックに関連した表現を広告等で使うことが許されます。逆に、公式スポンサーになっていない企業や個人は、オリンピックに絡めた広告やキャンペーンができません。

 

日本オリンピック委員会(JOC)は、大金を払っている公式スポンサーたちの権利を守るため、アンブッシュマーケティング防止キャンペーンを行っています。アンブッシュマーケティングとは便乗商法のことで、スポンサー料を払っていない企業や個人は、お店に「ガンバレ!ニッポン!」と掲示することすら許されません。

 

それどころか、東京新聞(2019.2.21)では下記のような表現が不正便乗商法の恐れがある例として挙げられています。

 

 

 TOKYO 2020 〇〇〇〇〇〇

〇〇リンピック

祝!東京五輪開催
2020スポーツの祭典
目指せ金メダル

ロンドン、リオ、そして東京へ

2020へカウントダウン

2020年にはばたく子どもたちを応援
東京で未来の夢を実現
オリンピック開催記念セール
2020円キャンペーン
祝・夢の祭典
「東京」「2020年」の使用(セット・単体ともに)

※大会組織委や日本広告審査機構が例示

 

 

 

めちゃめちゃ厳しくない?

 

 

 

「東京五輪」「オリンピック」あたりの言葉を使っちゃダメなのは理解できますが、「東京で未来の夢を実現」「2020円キャンペーン」がダメだなんて、ちょっと厳しくない?

 

そしてもう一点。

 

 

 

結局何がアウトで何がセーフなの?

 

 

 

もう基準がわかりません。「東京で未来の夢を実現」とか、オリンピックに必ずしも絡まない表現までアウトな例として入っているし、具体的にどの部分がどういった根拠でアウトなのか示されていないので、判定基準がわからなすぎる。

 

「東京で未来の夢を実現」がだめなら「東京で将来の夢を叶えよう」はどうなの?埼玉もオリンピック会場だけど、「埼玉で未来の夢を実現」はいいの?てかなんで「東京で未来の夢を実現」がだめなの?ほんとにダメなの?とりあえず不正便乗商法の恐れがある例とか言ってならべて自粛させようとしてるだけで、法的には別に問題ないんじゃないの?

 

 「東京」「2020年」にいたっては単体でもアウト。厳しいとかじゃなくて、もうこれが本当ならJOCすごすぎる。一体あなたは何なのだ。

 

ネット上でも、「厳しすぎる」「基準が謎」「言論統制だ」など、困惑する人たちの声が多く見られました。

 

 

 

 

JOCにギリギリ怒られないオリンピック応援フレーズを考える

 

基準や根拠が曖昧な今の状態では、アウトにならない表現まで自粛されてしまう恐れがあります。企業のツイッターアカウントや、選手の地元商店街にて一切の応援や祝福ができないなんて事態は、さすがのJOCも望んでいないでしょう。

 

ということで、アウト・セーフの境界線を明らかにし、JOCに怒られないギリギリセーフなオリンピック応援フレーズを追求してみたいと思います。

 

日本広告審査機構のサイトによると、「日本国内では、日本オリンピック委員会(JOC)がオリンピックに関する知的財産を管理している」「オリンピックに関連したキャンペーンや景品などを検討している場合には、JOCに相談してほしい」とのこと。

 

それなら実際に聞いてみましょう。明確な基準が示されていないので、JOCや大会組織委員会が例示している「不正便乗商法の恐れがある例」に対して、こちらから「ギリギリセーフそうな改変ver.」を提示し、JOC的にアウトなのかセーフなのか判定してもらいます。また、アウトの場合は具体的にどの部分がどのような根拠でアウトなのかを明示してもらいます。

 

こうしてアウト・セーフの判断基準を明らかにしていけば、自ずとJOCにギリギリ怒られない表現の境界線が浮かび上がってくるはず。最終的には、企業のツイッターアカウントがツイートしたり、商店街のおっちゃんがお店に掲示してもJOCにギリギリ怒られない、究極のオリンピック応援フレーズ集を完成させたいと思います。

 

 それでは、「ギリギリセーフそうな改変ver.」を思いつくままに挙げていきましょう。

 

 

 

 パターン① 「〇〇社は、オリンピックを応援しています。」

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CMなどでおなじみのフレーズですね。公式スポンサー以外がこのフレーズを使用することはまず許されないでしょう。大会ブランド保護基準では、「オリンピック」というワードは保護対象となり知的財産であると記載されています。そのため、「オリンピック」という言葉を使用した時点でアウト判定される確率が高いでしょう。なかなか改変難易度が高いフレーズですが、4パターン考えてみました。

 

 

 

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 改変ver.A案 「〇〇社はオリンピック公式スポンサーではありませんが、個人的には応援したいです。」と書く

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切実です。ただただ、公式スポンサーじゃないけど個人的に応援したいんだ!という正直な想いを書いただけなのですが、このフレーズもJOC的にはアウトなのでしょうか?「オリンピック」という言葉を使用してはいますが、あくまで「オリンピック公式スポンサーではありません」という事実を述べるのに使用しているだけです。少し強引なロジックな気もしますが、果たしてJOCの判定はどうでしょう?

 

 

 

 
改変ver.B案 「〇〇社は、あの大会を個人的に応援しています。」と書く

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オリンピックと言う表現を消した、万全を期したバージョンです。「あの大会」という、フワッフワな表現でJOC規制網をくぐり抜けます。

 

 

 

 

改変ver.C案 JOCを応援し、間接的にオリンピックを応援する

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もう、オリンピックがダメならJOCを応援しよう。間接的ですが、一応オリンピックを応援することもできます。

 

 

 

 

改変ver.D案 JOCのアンブッシュマーケティング防止キャンペーンを応援する

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オリンピックもJOCも応援しちゃダメ?それなら、便乗商法を取り締まっているJOCのアンブッシュマーケティング防止キャンペーンに便乗しましょう。スーパーなんかで、この画像のようなPOPを売り場に掲示し、コカ・コーラ、アサヒビール、味の素などのオリンピック公式スポンサー企業の商品だけを並べた特設コーナーを設けるなんてのは、割とマジでアリではないでしょうか。これなら、JOCにも怒られずにオリンピックに便乗できそうです。

 

 

 

 

 パターン② 「ガンバレ!ニッポン!」

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 「ガンバレ!ニッポン!」は、JOCの大会スローガンであり、商標登録もされています。このままでは公式スポンサー以外が使用することはできないので、ギリギリセーフそうな改変ver.を考えます。

 

 

 

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改変ver.A案 シンハラ語で「ガンバレ!ニッポン!」と書く

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さすがのJOCもシンハラ語まで制限することはできないでしょう。「ගන්බාරේ! නිපොන්!」という文字列は商標登録もされていないはずですから、これはセーフを狙えそうです。もしこれがダメならスリランカ人はキレていいと思う。

 

 

 

 

 改変ver.B案 モールス信号で「ガンバレ!ニッポン!」と書く

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シンハラ語がだめだったときのために、文字でなく信号のパターンも考えました。モールス信号で「ガンバレ!ニッポン!」と発信します。モールス信号の場合、音や光の点滅といったパターンの表現方法も可能です。そうなると、もはやオリンピック応援フレーズではなくなってきますが、それぐらいJOCは手強い相手なんです。

 

 

 

 

 改変ver.C案 ニッポンを諦めて「ガンバレ!カンボジア!」と書く

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日本じゃなくなりました。でも仕方ありません。億単位のお金を払わないと、企業アカウントで「ガンバレ!ニッポン!」とツイートすることすら許されないのですから。いくらスポンサーの権利を守るためといえ、ディストピア感がすごいですね。平和の祭典どこいった。カンボジアもオリンピック参加国ですので、オリンピック応援フレーズとして成立はしているでしょう。もしこれがダメならカンボジア人はキレていいと思う。

 

 

 

 

 改変ver.D案 オリンピックぽいイラストを使用してそれとなく応援する

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「ガンバレ!ニッポン!」という言葉が使えないのなら、イラストで選手たちを表現しましょう。かなりオリンピック感満載になりますが、オリンピックのロゴなどは使用していませんし、文字に至っては「ガンバレ!」だけです。流石にこれはアウトにできないのでは?

 

イラストの中に「ボーリングをする人」など、オリンピックと関係のないダミースポーツを忍ばせておけば更に万全です。「この画像はあくまでスポーツ選手全般を応援しているんです。」というスタンスを貫けます。

 

 

 

 

 パターン③ TOKYO 2020 / オリンピック 2020

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「オリンピック」や「TOKYO 2020」は、大会ブランド保護基準で保護対象となる用語とされています。そのため、このままでは使用できません。「TOKYO 2020」って、ただ地名と年代を並べただけのフレーズですが、オリンピック組織だけが独占的に使用できる言葉になっちゃってるのが凄いですね。一体、何者なんだ大会ブランド保護基準。

 

 

 

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改変ver.A案 TOKYOの代わりにSAITAMA」と書く

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埼玉県も、サッカー・ゴルフ・バスケットボールなどのオリンピック試合会場となっています。「TOKYO」がだめなら、同じくオリンピック開催地メンバーである「SAITAMA」を頼りましょう。種目は限られますが、一応オリンピック応援フレーズとして成立します。「TOKYO」を「SAITAMA」に変えただけなのに、急に「外人が来てる変なTシャツのロゴ」っぽくなるのは何でなんでしょうね。

 

 

 

 

 改変ver.B案 ヤンキーっぽく「鬼燐非苦 弐零弐零」と書く

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オリンピック→鬼燐非苦 2020→弐零弐零とヤンキー風にアレンジしたパターン。普通にかっこいいので、このバージョンのロゴが入ってるステッカーとかピンバッジとかのオリンピックグッズがあったら、ちょっと欲しくないですか?これはアウト判定でもいいので、むしろ公式化してグッズ展開してください。お願いします。

 

 

 

 

 パターン④ 聖火リレー

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「聖火リレー」も、大会ブランド保護基準で保護対象となる用語とされています。そのため、聖火リレーのコース沿いの商店が、「聖火リレー応援キャンペーン」などとかかれたポスターを掲示する行為は禁止されています。なんて書けばアウトにならずに、聖火リレーを応援できるでしょうか。

 

 

 

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 改変ver. 「セイントファイヤーかけっこ」と書く

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正解はセイントファイヤーかけっこです。これなら、JOCに怒られないでしょうし、10人中3人位は聖火リレーのことだとわかってくれるでしょう。セイントファイヤーかけっこ饅頭だって販売できます。

 

 

 

 

パターン⑤ やったぞ東京

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これもダメなの?と驚いたのですが、朝日新聞(2013.9.10)に掲載された「JOCがアウトとする使用例」のなかに「やったぞ東京」があります。もう、事業者はうかつに喜べませんね。

 

 

 

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 改変ver. 昔の2ちゃんねる用語っぽくアレンジする

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昔の2ちゃんねらーっぽくアレンジしたバージョン。やったぞをヤターゾにしただけなのに、急に「あの頃のインターネット感」が。「やったぞ東京」がだめなら「ヤターゾ東京」もアウトな可能性は高そうですけど、JOCが「ヤターゾ東京はダメです。」って言うところ見てみたいので、もうこの際アウトでもいいです。

 

 

 

 

実際にJOCに問い合わせた結果

 

 上記のようなギリギリセーフそうな改変ver.フレーズ達に対するJOCの見解はどうなのか、アウトなのか?セーフなのか?ということを問い合わせてみました。

 

ようやく、今まで曖昧だった基準や根拠が明らかにされます。問題があるの?ないの?と、怯えたり自粛したりすることもこれからは無くなるでしょう。

 

それでは発表します。今回提示したギリギリセーフそうな改変ver.フレーズ達のうち、一体いくつがセーフ判定を受けたのでしょうか?

 

 

 

 

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一週間以上が経過しましたが返事なしです。 「オリンピックに関連したキャンペーンや景品などを検討している場合には、JOCに相談してほしい」って書いてあったから相談したのに、ひどい…

 

JOCからしたらフザケているように見えたのかもしれませんが、真面目な話、どこまでがアウトでどこまでがセーフなのか明らかにするには必要な作業ではないでしょうか。このままだと基準も根拠も誰にもわかりません。

 

むしろ、明確な基準も十分な根拠も存在しないのかもしれません。「東京で未来の夢を実現」が不正便乗商法の恐れがあるとするならば、その根拠も一緒に提示するべきでしょう。

 

ということで、JOCの担当者さん、お忙しいとは思いますが、

 

 

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みんなも探そう!改変フレーズ!

 

ここまで、いろいろな改変フレーズを考えてきましたが、世の中にはもっと色々なパターンの改変フレーズ達が活躍しています。

 

というのも、企業やお店のスタッフさん達も、ギリギリセーフそうな改変フレーズを考え、商品PRに使ったりイベントを企画したりしているのです。

 

ということで、ここからは、実際に使用されていた改変フレーズたちを紹介していきます。

 

 

 4年に一度のスポーツの祭典

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出典:http://buffalo.jp/products/pickup/sports2016/

 
でました。改変フレーズの大定番、「4年に一度のスポーツの祭典」です。朝日新聞(2013.9.10)に掲載されたJOCがアウトとする使用例に、「4年に1度の祭典がやってくる」というフレーズがあります。そのため、ほぼ同じ表現である「4年に一度のスポーツの祭典」も高確率でアウトだと思うのですが、実際にはやたらと使用されています。

 

まあ、ワールドカップなども4年に一度ですので、必ずしもこのフレーズがオリンピックを表しているとは限りませんし、JOC的にアウトというのも、あくまでJOCがそう言っているだけで、実際に問題があるとも限りません。どうしても心配な方は、「128年に32度のスポーツの祭典」とかにしておきましょう。

 

画像の広告では、オリンピックという言葉が使用できないため、「いよいよ4年に一度のスポーツの祭典が開催されます」と書かれています。ハリポタでは、ヴォルデモート卿が「名前を言ってはいけないあの人」みたいにぼかして表現されてましたが、もはやオリンピックも同じ領域にいるわけですね。これからは、企業アカウントが「オリンピック」とツイートしたいときには、「名前を言ってはいけないあの大会」と書く必要があるでしょう。

 

ジョークとかじゃなくて、実際にマジでそうするしかない所が凄いですよね。

 

 

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こちらも同じく「4年に一度のスポーツの祭典」です。一緒に「オリンピック」「五輪」と書かれた本が並んでいるおかげで、「4年に一度のスポーツの祭典」という曖昧な表現でも、「オリンピックのことを言ってるんだな」と伝わります。

 

そうです。本のタイトルなら、別にオリンピックとか五輪とか書いても問題ありません。それなら、もう自分で同人誌を作ってタイトルを「ガンバレ!ニッポン!」「〇〇選手応援キャンペーン!」とかにするはのでどうでしょう?それをポスターやPOPの代わりにお店に掲示しても、あくまで本のタイトルなのでJOCは手出しできないはずです。

 

こうなってくるともう、世界観が図書館戦争と変わらないですね。

 

 

 

 「TOKYO 2020」→?

 パターン③でやった「TOKYO 2020」というワードですが、実際にJOCに怒られなさそうに改変して商品PRに使用している事例を街で見かけました。

 

「TOKYO 2020」は、地名+年代という非常にシンプルな要素で構成されているため、他の表現に改変するのが難しい高難度フレーズですが、一体どのような改変テクニックを見せてくれるでしょうか?

 

 

 

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「2020」&「TOKYO」の文字。一見アウトだが・・・ん?

 

 

 

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2020年じゃなくて、20時20分だコレ!

 

 

 

見事な改変テクニックです。これにはもう脱帽しました。改変フレーズは、いかにJOCに怒られない範囲内でオリンピックを表現するかが肝になってきます。オリンピックから遠い表現をすればするほど、JOCに怒られるリスクは回避できますが、オリンピックを表現するという当初の目的からも遠ざかっていきます。

 

しかし、このマラソンWatchはそんなジレンマを完全に克服しています。「TOKYO 2020」を「TOKYO 20:20」に。点が2つ加わっただけです。2020という改変しづらいワードを、「時刻」という別ベクトルの改変テクニックで攻略してきました。時計の特性を活かし、刻一刻と変化する数字にて「2020」を表現する離れ業。実に見事です。

 

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下に並んでいる黄色以外の時計達が、それぞれ別の時刻を示しているのもいいですね。「20:20という数字は、あくまで時刻表示の一例を示したにすぎません。ほら、他の時計は別の時刻を表示してるでしょ?」と、ガッチガチに論理武装しているのがわかります。

 

さすがのJOCも、時計に対して20時20分を表示するなとは言わないでしょう。

 

 

言わないよね?

 

 

 

 

まとめ

 

企業やお店がオリンピックを応援するのがいかに難しいか、おわかりいただけたでしょうか。 

 

今この瞬間にも、オリンピックになんとかあやかりたい商品達と、それらをなんとか取り締まろうとするJOCとのハイレベルなバトルが人知れず繰り広げられています。

 

皆さんも、JOCにギリギリ怒られなさそうな改変フレーズを探してみてください。

 

さようなら。

 

性の6時間にさしかかったので、セックスがいかに変態的行為か童貞が叫ぶ

12月24日、クリスマスイブですね。この記事を執筆している今現在、いわゆる「性の6時間」という時間帯に差し掛かりました。12月24日の午後9時から翌25日の午前3時までの6時間、1年間で人類が最もセックスをする時間帯です。

 

世界中の年頃の男女が肌を重ねて愛をささやきあっているこの瞬間に、童貞で彼女もいない私は、「性の6時間にさしかかったので、セックスがいかに変態的行為か童貞が叫ぶ」というタイトルの記事を書いているわけです。お父さんお母さん、ごめんなさい。

 

しかし、1年間で人類が最もセックスをする性の6時間だからこそ、声を大にして言いたいことがあります。

 

それは、セックスがいかに変態的で倒錯的かということです。


そりゃもう、普段からセックスをしている人たちからしたらセックスなんて日常の一部であり、変態的とか倒錯的とか言われても、そんなの大人だったら普通でしょ?と思われるでしょう。

 

そうです。25になっても、セックスを夢の中でしかしたことのない私のほうがおかしいのです。でも、もう少しお付き合いください。

 

ちなみに、カップルってどれくらいの頻度でセックスをしているのかご存知ですか?気になって調べてみたのですが、驚いたことに、日本人の20代カップルは平均すると、週に1回行為に及んでいるそうです。

 

童貞の私は今まで26年間、一度もしたことがない行為を、リア充の皆さんは毎週やっている。週に1回って、つまり、私が燃えないゴミを出す頻度と同じ頻度です。カップルにとっては、セックスも、ゴミだしも、同じ習慣の一つに過ぎないのかもしれません。

 

そんな、ある人にとっては習慣化された行為であるセックス。昨今では夫婦のセックスレスや若者のセックス離れが社会問題として取り上げられているくらいで、「恥ずべき卑しい行為」というよりも、「性生活を豊かにし、QOLを向上する健康的な行為」という文脈で語られることが多くなりました。

 

若返り効果が~とか、体と心のリフレッシュが~とか、オキシトシンが~とか……。こんな謳い文句が並んでいる女性誌のセックス特集を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

 

これらの効果は確かにその通りなのでしょう。否定しようにもそもそも童貞なので、判断材料がありません。しかし、それは他の性的な行為にも言えることではないでしょうか。どうもセックスだけが特別扱いされているように思えてなりません。

 

性生活の充実だとかQOLの向上という点で言えば、一人で行う自慰行為も、女王様にムチで叩かれる行為も、みんな同じです。どうしてセックスだけがTARZANで特集を組まれ、健康や若さを保つ良き行いとして持て囃されるのでしょうか。

 

考えてみてください。生殖行為としてのセックスはいいとして、快楽性交というものはとどのつまり、もっぱら快感を味わうために、膣内に陰茎を出したり入れたりして粘膜接触による刺激を味わう行為です。そんなの童貞からしたらド変態の極みです。肛門にペニスバンドを挿入されて快感を味わってる人を変態呼ばわりするのに、膣内に陰茎を出し入れして快感を味わってる人間は変態扱いされないのは何故なのでしょう。

 

そもそも快楽性交としてのセックスは、生殖行為の動機づけとして神様から与えられた快感というインセンティブを、でかでかと「うす~い」とか「0.01mm」とか書いてある箱をコンビニで買うことによってタダ食いする行為です。身体にゴムを装着するというソフト人体改造まで施し、本来あるべき理を捻じ曲げてまでエロを味わっているなんて、倒錯的と言わざるを得ません。

 

「ムラムラする→生殖行為としてのセックスをする→人間という種が維持される」という、人類が 30万年前からDNAに刻み続けた種存続のためのシステムをハックし、ノーリスク・ノーコストでエロい快感だけを貪り食う。そんなのもう、性欲の無銭飲食です。

 

地球上に生物は何万種といますが、生殖としてではなく、快楽のためだけのセックスをする生物は、人間以外だとイルカとボノボくらいです。ノアの箱舟では地球上のあらゆる生物をつがいにして舟に載せたわけですが、方舟で他の生物は生殖をして子供を生む中、人間・ボノボ・イルカの御三方だけは、出産を伴わない、純粋にエロだけを求めたセックスをヤりまくるわけです。他の動物や昆虫たちはもうドン引きです。間違いなくド変態扱いされています。箱舟から追放されてもおかしくありません。

 

この前見たドキュメンタリーでは、人間は子供の数の1000倍セックスをする生き物だと言っていました。基本的に生物は出産1に対してセックス1ですが、人間だけ出産1に対してセックス1000です。ボノボとイルカは知らん。生態系の頂点に君臨し、知性と理性を兼ね備えたはずの人間様は、実は他の野生動物の1000倍セックスしているわけです。快楽のためだけのセックスというものは、童貞視点だけでなく、地球上のあらゆる動物や昆虫から見ても変態的行為なのです。

 

キスだって変態的ですよ。だって、キスってお互いの舌を絡め舐め合うんですよね?舌って物を舐めて味わうための器官ですよ?舐めるためのパーツをお互い舐めあい、味を感じる器官をお互い味わうとかもう倒錯的すぎです。鼻で例えると、互いに鼻の穴の中の匂いをかぎ合っているようなものです。そんなの、ド変態じゃん。

 

以上、リア充の人なら10代のうちに経験しているような、キスなりセックスなりを大人になっても知らずに生きていると、こんな感じになっちゃうのでみんな気をつけようという話でした。

 

 

さようなら。

【アダルトグッズ品名ダミーワードランキング】やたらとPC部品に偽装したがるのは何故か聞いてみた

 

4月ということで、気候も段々と穏やかになってきました。春といえば生命の息吹を感じるとかいいますが、我が家のリビングの天井裏に住み着いてる何かしらの獣も子供を生んだようで、夜になるとギィーギィー騒いで容赦なく生命の息吹を感じさせられる今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

私は重度の花粉症なので、この時期は自宅にこもってることが多いです。この花粉症引きこもりが経済に与える影響は結構大きいらしく、ある調査によると、外出を控える花粉症患者の影響で個人消費が1%ほど落ちるそうです。

 

でも、今は昔と違って家にいながらネットでお買い物ができる時代です。品揃えが豊富、お店まで行かなくていい、なんだかんだ安くね?などなど、とにかく便利なネット通販。なかにはネットが苦手な実店舗派の人もいるかと思いますが、そんな実店舗派の人でさえ、ネット通販に頼ってしまう商品があります。

 

そう、アダルトグッズです。

 

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箱にやたらと「本品はジョークグッズです。」って書いてあるアレです。

 

「店員さんと対面せずにあれこれ買える」というネット通販の特性が、店員さんと対面せずにあれこれ買いたい商品の筆頭であるアダルトグッズを買うときに威力を発揮します。とにかく誰にもバレずに購入したいわけですが、店員さん以上に厄介なのが「家族バレ」問題です。

 

この問題は本当に深刻です。私も経験者なのでよくわかります。私は以前、自分がネットで注文した本を母親に勘違いされ開封されたことがあるのですが、「自分が買ったそれなりにエッチなイラスト画集がリビングに置いてある」というシュチエーションは、それまで家族団らんの安らぎ空間であったリビングを、究極の拷問部屋へと一変させます。

 

そんなトラウマメーカー「家族バレ」に対して、アダルトグッズ通販サイトでよく使われるのが、品名ダミーワードです。

 

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 出典:ラブビート|梱包について

 

中身はアダルトグッズでも、配達の際に貼られた伝票の品名欄には「パソコン部品」「書籍」「雑貨」などと記載することで中身を偽装しカモフラージュします。この運送業者をも欺く思いやりサービスは、今やほとんどのアダルトグッズ通販サイトで採用されています。

 

しかし、私はこの品名ダミーワードについて以前からある疑問を抱いていました。多くの男性が感じていたであろう疑問、それは…

 

何でやたらと「パソコン部品」に偽装したがるの?

 

そうなんです。アダルトグッズ通販サイトは何故かやたらとパソコン部品に偽装したがるのです。そこで今回、なぜそんなに「パソコン部品」が品名ダミーワードとして人気なのか調査してみました。

 

 

 

そもそも本当に「パソコン部品」が品名ダミーワードとして多いのか?

 

アダルトグッズ通販サイトは何故やたらとパソコン部品に偽装したがるのか?を調査する前に、本当に「パソコン部品」が品名ダミーワードとして採用率が高いのか?を検証する必要があります。肌感覚ではとにかく「パソコン部品」が多いと感じていたのですが、今回の調査で白黒はっきりさせます。

 

ということで、ネット検索して出てくるアダルトグッズ通販サイトの品名ダミーワードを片っ端から調べていきます。なお、今回の調査にあたって以下のような条件を設定しています。

 

  1. DVDや本のみのショップは含めない
  2. 女性向けアダルトグッズ通販サイトは含めない
  3. 同じ意味の品名ダミーワードは合算して集計
  4. 品名を自由に変更できる場合は初期設定の品名ダミーワードで集計

 

DVDや本専門のショップは、品名も書籍やDVDに固定されてる場合が多いので除外。女性向けのショップも「化粧品」などが多く今回の対象からは外しています。また、「パソコン部品」と「PCパーツ」のように同じ意味の品名ダミーワードは合算して集計しています。調査してみると、品名ダミーワードを自分で自由に変更できるショップもあったので、そのような場合は変更前の初期設定の品名ダミーワードで集計しています。

 

本当は50店舗くらい調査しようと意気込んでいたのですが、条件にマッチするアダルトグッズ通販サイトが思っていたより少なく、根気強く探しても20店舗が限界でした。

 

 

 

発表!アダルトグッズ品名ダミーワードランキング!

 

というわけで、条件にマッチするアダルトグッズ通販サイト20店舗の品名ダミーワードを集計しました。おそらく世界初!いよいよ品名ダミーワードのキングが明らかになります。やっぱりやたらと「パソコン部品」に偽装したがってるのか?実はそんなことはないのか?はっきりさせましょう。個人的には1位「パソコン部品」 2位「雑貨」 3位「DVD」のような感じでないかと予想しています。

 

それでは発表します。

 

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以上のような結果になりました。やはり圧倒的な採用率を誇る「パソコン部品」。同じ意味の「PC部品」「PCパーツ」を含め9店舗となり、全体の半分近い店舗で使用されていることがわかりました。しかも、かなり意味の近い「精密機器」2店舗を合わせると、合計11店舗となり過半数になります。予想していた以上に圧倒的強さを見せつけた「パソコン部品」。これはもう、アダルトグッズ通販サイトはやたらと「パソコン部品」に偽装したがるという私の説を実証できたといっていいでしょう。

 

「雑貨」も5店舗とそこそこの数でしたが、「パソコン部品」には遠く及ばず。あるショップでは、名前を見て男性なら「パソコン部品」、女性なら「化粧品」、どっちか微妙なら「雑貨」と3パターンに仕分けする方針をとっていました(今回の集計対象からは外しています)。アダルトグッズを買った人の名前から性別を判断するという、ひよこの雌雄鑑別師のような仕事をしている人がおそらくいるのでしょう。そのうちAIに役目を奪われないか心配です。

 

余談ですが、条件にあったアダルトグッズ通販サイトを探しだすのがかなり大変でした。アダルトグッズ通販サイトを探し回った結果、検索履歴が「アダルトグッズ 販売」「大人のおもちゃ 通販」「エログッズ ネット」といった感じになり、めっちゃスケベな人みたいになりました。あと、女性向けのショップが結構あったのは意外な発見でした。

 

 

 

やたらと「パソコン部品」に偽装したがるのは何故なのか?

 

ようやく本題に移れます。中身がアダルトグッズだとバレるわけにはいかない、そこで他のワードを品名に書かなければならないという状況はわかります。しかし、なぜ「パソコン部品」があれだけ人気なのでしょうか。

 

そもそも皆さんは普段、パソコン部品を注文しますか?スマホやタブレットが普及し、パソコン離れが叫ばれている今、パソコン部品を注文する/しない以前にパソコンを持っていなかったり、殆ど使わないという人も多いのではないでしょうか。

 

想像してみてください。パソコンを持っていない息子宛の荷物に「パソコン部品」と書かれていたら親はどう思うか。明らかに不自然です。車持ってないのにタイヤ買ってるようなものです。

 

仮にパソコンを使用していても、パソコン部品ってそうそう買わないのではないでしょうか。「家族バレ」問題を回避するためには「自然さ」が必要ですが、しょっちゅうパソコン部品買っていたら怪しまれます。より自然な「文房具」とか「日用品」ではだめなのでしょうか。

 

ということで、品名ダミーワードに「パソコン部品」と設定されているショップ9店舗にその理由を伺ってみました。結果、数店舗からお返事をいただきました。お忙しい中、お返事をくださった各サイトの担当者様、ありがとうございました。

 

なかでも、なんで「パソコン部品」なの?という疑問にピンポイントで答えてくださった大人のおもちゃ通販大魔王様と1 NIGHT HEAVEN様のお返事を紹介させていただきたいと思います。

 

 

大人のおもちゃ通販大魔王

今でこそスマートフォンなどでも手軽にインターネットショッピングを楽しめま 
すが、昔はパソコンでの注文が多かったかと思います。特にエッチなビデオや 
ゲーム、大人のおもちゃをパソコンで頼む方が多くいらっしゃいました。かくい 
う私も実家に住んでる時代は色々なエッチなものを頼んでいました
ただ、実家などでこれらの荷物を受け取る場合、問題点があります。それは親・ 
妻・兄弟・子供など、家族が勝手に開けてしまう問題です。そのため、知識が乏 
しい、感心が低い対象である「パソコン部品」にしています。また、精密部品で 
すので、「勝手に開けて壊してはいけない」と思わせる手段でもあります。そし 
て、運送会社の方もパソコン部品(精密部品)であるため、丁寧に扱っていただ 
ける可能性があることも理由です。
パソコン部品であれば荷物の大きさ(ダンボールサイズ)も大小にさまざまな大 
きさでも、家族および運送会社の方が不思議に思わない、臨機応変な小包名でも 
あります。

現在でもこの認識は続いております。ただ、パソコンを使わない方、持たれてい 
ない方も多くいらっしゃいますので、さまざまな小包名で出荷しています。女性 
であれば、化粧品として受け取られる方が多く見られます。

 

 要約すると、、、

 

  • パソコン部品なら女性や子供の関心を寄せ付けない
  • 精密機器なので壊してはいけないという心理でディフェンス力UP
  • 荷物がどんなサイズでも不自然に思われない
  • 女性やパソコンを持たない人は他の様々な品名で出荷している
  • 担当者さんは実家暮らしの時に色々なエッチなものを頼んでいた

 

 ということがわかりました。確かに、パソコン部品に関心を抱く女性や子供は少ないでしょう。「文房具」「日用品」などでは、「何買ったんだろう?」と開けられてしまう可能性が考えられます。一方で、パソコン部品なら関心を惹かないことに加え、精密機器だからなんかヤバそうだという心理で開封されるのを防いでくれる効果があったのです!どんなサイズでも怪しまれないという柔軟性もパソコン部品ならではでしょう。「文房具」と書いてある荷物がでっかいダンボールで届いたら不自然ですが、パソコン部品ならどんなサイズでも怪しまれません。

 

予想以上に多彩なカモフラスキルを持つ「パソコン部品」。多くのショップで採用さているのも納得です。しかし、スマートフォンからでも注文ができるようになった現在では、パソコンを持たない人もたくさんいます。このショップでは品名を変更することができるので、そういった人たちや女性は、各自「パソコン部品」より自然な品名を設定しているようです。

 

 

1 NIGHT HEAVEN

ご質問についてですが、理由はとてもシンプルです。
当店は20年以上前からネットで通販を行っていますが、
当時はインターネット通販でグッズを購入されるようなお客様は
パソコンのオタクやヘビーユーザーといわれる方が多かったのです
当時はスマホ等はありませんでしたし、インターネットで通販を行
ている方の方が少数派の時代です。
そういう方は普段からパソコンの増設メモリ等のパーツをネットで
注文されるような方が多いと考えられました。
ですので、お客様がパソコン部品をネットで購入するというこ
とが日常的にありますので、もし自分以外の家族が荷物を受け取っ
としてもパソコン部品なら何も不自然なことがなかったのです。
結論としましては、
当時のお客様=パソコンのヘビーユーザー
パソコン部品として送ることが、お客様の普段の生活の中で日常的にあ
ることで色々と無難であったからです。
現在ではその名残のような感じですが、今でもパソコンを見て購入
れているお客様も多いので、そういう方には無難なのではないでしょうか。

 

こちらのショップでは、以前のお客様がパソコンヘビーユーザーだったことの名残という回答をいただきました。今でこそ一般的に普及したネット通販ですが、以前はそれなりにパソコンの知識があった人しかネット通販を利用できなかったのでしょう。なんでパソコン部品なのか?その答えに、20年前のパソコンオタクたちが関わっていたなんて驚きです。20年前のオタクたちは、自分たちがネットでアダルトグッズを買いまくった結果、品名ダミーワードのデファクトスタンダードを生み出していたなんて思いもしなかったでしょう。

 

 

 

まとめ

 

アダルトグッズ通販サイトは何故やたらとパソコン部品に偽装したがるのか?

調査の結果、家族の関心を寄せ付けず、精密機器としてのデリケートなイメージから勝手に開封されるのを防げるという、パソコン部品ならではの理由を知ることができました。また、昔の客がパソコンオタク達だったことの名残であるといったお話も伺うことができました。

 

様々なカモフラ特性を持つ、品名ダミーワードの殿堂「パソコン部品」。しかし、最近ではその使いがっての良さから定番化してしまい、品名が「パソコン部品」=「アダルトグッズ」という図式が広がりつつあります。

 

実際にヤフー知恵袋では、「パソコン部品」とかかれた荷物が夫に届きましたが、これはアダルトグッズしょうか?という質問がされていました。偽装するはずが、逆に識別マーク扱いされてる…

 

ということで、普段から頻繁にパソコン部品を買ってる人は、家族からエログッズ大好き人間だと思われている可能性が高いので、頑張って誤解を解いてください。

 

さようなら。

 

平成のうちに童貞を卒業できなさそうなので、童貞を卒業するまでの道程を記録する

平成も残すところ3週間。ニュースでは「平成の内にやっておきたい事は?」という街頭インタビューをやっていました。平成が終わるのを機に、断捨離や同窓会など、今までやり残していた事を清算する人が多いようです。特にブライダル業界は活況で、平成の内に結婚したいというカップルが殺到して大変繁盛しているとのことでした。

 

そして今、この「平成最後の駆け込み特需」の波に乗るべきか否かの選択を突きつけられている人達がいます。

 

そう、童貞です。

 

全国の童貞達は今、平成の内に童貞を卒業するか/しないか?という判断に迫られています。

 

彼女もおらず、デートもしたことないまま迎えた25歳。同窓会に行くたび、「まだ童貞なの?」とクラスメイトの女子にバカにされるのが癖になりつつある私もその一人です。このままだと、童貞として平成最後の瞬間を迎える事になります。世間が次の元号はなんだどうだと騒いでいる間に、こじらせ童貞達は人知れずこの問題に頭を悩ませていたのです。

 

そもそも私たち童貞は何故童貞で居続けるのでしょう。性産業が充実している日本において、童貞を卒業する事はそう難しくありません。2万円ほど握りしめてソープに行き、プロの女性に施してもらい童貞を卒業する人も多い中で、素人童貞になる事を拒み、童貞であり続ける理由は何なのでしょう?

 

そんな自問自答をして色々考えた結果、このブログを書くことにしました。いつ来るのか分からない童貞卒業までの道程を記録することにしました。


というのも、この平成駆け込み童貞卒業問題を他の童貞達はどう考えているのだろうかとネットを調べてみた結果、意外なことがわかったのです。実は、童貞の想いを発信している「リアルタイム童貞」がどこにもいなかったのです。

 

童貞がもてはやされ、テレビやネットでも散々ネタにされている昨今。芸能人が童貞の話をしたり、マンガやアニメのキャラとして童貞が登場することはよくありますが、現在進行形で童貞やってるリアルタイム童貞が、自分達について情報発信してるケースは殆ど見られませんでした。


ネットでは、童貞についてあれこれ考察したり言及してる人は沢山います。でも、大抵の場合その人自身は童貞ではありません。元童貞だったり、女性だったり、普通に家庭を持ってる社会学者だったり… 色々いますが、リアルタイム童貞ではないケースが殆どです。

 

元々童貞だった人が過去の経験談をネットに載せている人もいますが、そうゆうサイトは、童貞卒業サロンやら、モテコンサルやら、出会い系アフィリエイトブログやら、童貞をターゲットにした童貞ビジネスの場合が多かったです。こういったサイトで登場するのが、「童貞卒業して人生うまくいってる元童貞」です。

 

「童貞卒業して人生うまく行った」とか、「リア充を満喫している元童貞」といった具合なのですが、「元童貞」ってわざわざ名乗らなきゃいけない決まりでもあるのでしょうか。そりゃ童貞以外はみんな元童貞だよ。キムタクもオバマ大統領も元童貞だよ。童貞卒業して人生うまく行くなら、童貞以外の男はみなハッピーでなきゃおかしいよ。

 

童貞卒業して彼女いるリア充な時点で童貞から遠い人種なずなのに、あえて「元童貞」と看板に掲げて情報発信するのは、商売相手である童貞に「同じ側の人間なんだよ」と安心させたいのでしょう。

 

とにかく、リアルタイム童貞が己について、誇張も虚飾もないありのままの言葉で語っているケースがあまりないような気がしたので、リアルタイム童貞である自分が日々思ったことを書いていくブログを始めることにしました。どうぞよろしくお願いします。